【2015年・試乗記録 1/10】ホンダ ヴェゼル
今年も10冊は本を読んで、10台はクルマに乗りたいなぁと思ってます。ってことで4月も半ばになるところでようやく1台目。 今回乗ったのは東京モーターショーで最も気になってたうちの一台、ホンダ ヴェゼル。いま流行りのコンパクトSUV、しかもハイブリッド。
ホンダのハイブリッドはフィットが出たばかりの時に乗ったことがあるのですが、その時よりは発進の違和感は軽減されてた気がします。それでも、10回に1回くらいは一瞬アクセルを踏んでも進まないと感じる違和感や、ちょっとした坂道でずり下がるんじゃないかとヒヤッとする感は払しょくできず。あと再加速のときにグッとアクセルを踏んだ時もラグが非常に大きいんですよね。あれはすごい違和感だった。
多分ですが、モーターと組み合わされているDCTがCVTに慣れた日本人向けにすっごいマイルドにゆっくり変速してるんじゃないかなぁ。ゆっくりアクセルを踏んでいくと逆に変速ショックをほとんど感じずに加速していきます。いろんな意味でエコドライブをしなさいということですかね。
デザインとパッケージはすごく好きな車です。着座位置は高く見晴らしがいいし、シートも大きくて程よい硬さ。ホンダ自慢のセンタータンクレイアウトの恩恵でリアシートを倒すと広大なラゲッジスペース。
あとこのドリンクホルダーが秀逸でした。二重底になっていて細長いペットボトルも小さな紙コップもぴったりフィットするし、ドリンクがないときは女性用の大き目な財布とかバッグも置くことができます。
それだけに、ハイブリッドじゃなくてもいいんじゃないかなぁ。というのが正直な感想。1.5Lのガソリンエンジン＋CVTがどれくらい走るのかは乗ってみないとわかりませんが、同グレードで約40万円の価格差がハイブリッドにあるのかなぁ。ちなみに燃費計が示す平均燃費は18.0km/Lでした。前の人たちがどんな乗り方をしていたかはわかりませんが。
ちょっと計算してみると、ハイブリッドの燃費はe燃費統計の実測で18.17km/L、ガソリン車は14.04km/L。年10000km走るとすると3年間で燃料代差は約6万円。そして、エコカー減税の優遇税額差が3年間で6.5万円。合計12.5万円。
これに対して車両価格差は約35万円ハイブリッドが高い。つまり最初の車検までではハイブリッドにしても全然「元は取れない」。もちろん、ハイブリッドには燃料代だけじゃなく、動力性能などプラスαの魅力があるはずなんですが、ヴェゼルやフィットのあの“ギクシャク感”を考えると僕なら普通のガソリン車でいいなぁ、と思うのでした。