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【試乗記】HONDA・ステップワゴン

【2015年・試乗記録 12/10】HONDA ステップワゴン

昨年乗ったのに試乗記を書き忘れていました。HONDAの新型ステップワゴン。昨年4月にフルモデルチェンジし、知り合いでも何人か買ったひとがいましたが販売台数1位ヴォクシーの王座を覆すことはできず、最近ではモデル末期なセレナにも追いつかれてきている状況。

乗った印象としては、新開発「わくわくゲート」を筆頭にそこかしこによく工夫していることが分かるクルマだと感じました。「わくわくゲート」って、最初見た時は絶対要らないだろコレ…って思ったりもしたんですが、使いだすと意外と便利そうです。ハッチバック車のバックドアはどんどん大きくなってきて、狭い駐車場では後ろがつかえて開けられないことも多いですよね。そんなとき、横開きのわくわくゲートなら狭い場所でも開いて荷物の出し入れが可能です。実際には人が乗り降りするよりこっちの使い方がメインになるのでしょうね。日産キューブのバックドアが横開きで好評だったのと同じ理由です。ステップワゴンは横方向にも上下方向にも両方に開くと。冷蔵庫か!

また外から見ると左ドアミラーの前面になにかついていて、「なんだこれ?」と思いましたが乗って納得。運転席から左前方の足元が合わせ鏡で見えるようになっています。 FORDのEscape には同じ目的で電子ディスプレイが付いていましたが、こちらの方が低コストでできる分、賢い工夫と言えそうです。ただ、ミラーで反射させているので、どこが映ってるのか慣れないと把握しづらいですけど…

パワートレインに目を移すと、「わくわくゲート」に並んで注目なのが2.0Lから1.5Lに排気量を下げて、代わりにターボを付けたいわゆる「ダウンサイジングターボ」。VWを筆頭に欧州車がこぞって採用してきた技術をついに日本車勢も投入してきました。ターボのおかげで排気量を下げながらもパワーは変わらず、燃費も良い、という触れ込みでしたが乗ってみると…遅い!これは明らかに遅い!! とくに発進加速では明らかな物足りなさを感じてしまいました。FORDでは普通に乗る分には十分かな、と思ったのにこっちは明らかに足りないです。でもそれで燃費がよくなるならしょうがないのかなーって思ったけど、e燃費で見る限りは実燃費は旧型の2.0Lと全然変わらないかむしろ悪いくらいみたいじゃん。う~ん、PTはちょっと期待はずれか? ただ、意外にもこのクルマ、足がいいです。ロールも小さいし、ハンドルもスッと切ったらピタッと決まる。パワーが要らない下りならミニバンのくせにワインディングもけっこう楽しいでしょうね。

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