※この本を読み、感想を書き、人に勧めることは、僕個人の原発政策への賛否とはまた別の問題です。 と、前置きをしないといけないことが悲しいけど、そんな時代だから多くのひとに読んでほしい本。
例によって「素人代表:糸井重里」を相手にした対談形式なので難しい話も読みやすい分かりやすい。
この本がどういう想いで書かれたかはぼくが長々語るよりはこちらのリンクを貼って代えさせて頂きます。
ネットにいろんな情報が飛び交うなかで、ひとりひとりが科学リテラシーを持つことが大事と、冷静に丁寧に諭してくれる一方で、この本自体にはあまりデータや数値は出てきません。
というわけで、さっそく知ろうとしてみようと早野さんの書いた論文要旨を読んでみました。かなり読みやすい論文なので、理系じゃないひとでも取っ付きやすいと思います。
「福島県内における大規模な内部被ばく調査の結果」
ただ、この本の勧める通りにするならば、「いまなお福島の状態が危険だ」と主張する人の根拠とするデータも見てみるべきだと思うのですが、そういう情報はちょっと検索してみるだけだとヒステリックな個人ブログばかり出てきてよくわかりませんでした…(; ̄^ ̄)
知ろうとすることは難しい。しかし、無知こそが独善を呼ぶ。だいじなのは知ろうとすること。知ろうとし続けること。
早野龍五/糸井重里 新潮社 2014年09月29日